道路が引き起こす負の生態系への影響

道路の野生動物に対する負の生態的影響は一部しか知られていません。

一般的に知られているのは道路をつくることによって生息地がなくなってしまう、交通事故で死んでしまう。この二つが一般的に知られている道路が引き起こす野生動物への影響です。しかし、道路が引き起こす影響はほかにもあります。ここでは総括的に説明していきます。用語の説明はまた別のページで解説していきます。

道路が引き起こす野生動物への影響は7つほどあり(ほかにあったら教えてください....)

・野生動物の轢死(ロードキル・交通事故のこと)

・バリアー効果による野生動物の行動の改変や個体群の小規模化(障害物による妨げ)

・エッジ効果による生息地の改変(影響を受けやすい周辺環境の変化)

・ハビタットの消失と質の低下(生息地の劣化・減少)

・外来種の拡大

・化学的環境(重金属や塩分など)の改変

・物理的環境(土壌、温度、光、塵、表流水、堆積作用etc)の改変

etc.......

が挙げられます。

そのほかにも道路の敷設により林縁を好むような種が誘引され、増加することで、ロードキルを増加させるなどの急激な人為的環境改変によって質のいい生息地があるのに関わらず、適応的ではない生息を選択してしまうエコロジカル・トラップとしての影響が生じてしまいます。これらの道路の負の生態的影響は長い年月の間で累積し生態系へ大きな損害を与えます。

↑ロードキルされたテン

道路と生物勉強会

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